糖尿病患者の食事療法と薬の7月記事一覧

糖尿病のなかには妊娠糖尿病があります。
糖尿病は血糖値を下げるためのインスリンがうまくはたらかないことでおきる病気ですが、これが妊娠しているときにおきるのです。
妊娠しているときに胎盤からだされるホルモンがインスリンを効きにくくさせてしまうからです。
とくに妊娠後期になるとインスリンが大量に必要になります。

正常な場合、妊娠時には膵臓からいつもよりもインスリンを多く分泌することで血糖値を上げないように調節がおこなわれます。
ところが体質的にそうではない人は血糖値が上昇してしまうのです。

妊娠中に血糖値が高い場合、母体だけでなく胎児にも影響があらわれます。
母体では早産や流産しやすくなり、胎児には巨大児になって帝王切開をしなければならなくなることもあります。

増加傾向にある原因ですが、高齢出産の影響もあります。
年齢とともに体内でのインスリン分泌能力は下がっておきます。
35歳以上で妊娠をするとそのリスクはさらに高くなります。

治療法ですが、妊娠中は運動療法があまりできません。
そこで食事療法を行います。
1日の摂取カロリーを6~7回に分けることで急激な血糖値の上昇をおさえることができます。
食前100mg/dl未満、食後2時間120mg/dl未満にすることが必要ですが、食事療法だけでは改善できない場合は薬を使用することになります。
薬が胎児に影響を与える危険性もあります。
そこでインスリン療法をおこないます。
インスリンは通常の薬のように胎児に影響を与えることはありません。

出産後には血糖値は改善することが多いのですが、もともと糖尿病になりやすい体質であるといえます。
そのため出産後も血糖値を測定して、高血糖の早期発見と早期治療ができるようにすることが必要です。

 2型糖尿病は要するに、血糖値が上がりやすい食べ物の摂りすぎでインスリンを分泌する膵臓が疲弊してしまい、十分なインスリンが出なくなってしまう病気です。
血糖を下げるインスリンが出なくなることで血糖値が常に高い状態になり、いろいろな合併症が出るわけです。
重症になるとインスリン注射をはじめとする薬剤治療が必要となりますが、軽度の場合は薬に頼らずに食事療法で改善することが可能です。

 2型糖尿病の食事療法の基本は、「少しずつ、バランス良く食べる」、つまりは健康的な食生活を送ることです。
朝食抜きで昼はパンや麺類、夜は飲み会といった食生活は、血糖の急上昇を招いて膵臓に多大な負担をかけます。
一度に食べる量を少なくし、食事に占めるタンパク質や繊維質の割合を上げることが大切です。
炭水化物は体内ですぐにブドウ糖になるので、摂りすぎるとすぐに血糖値が上がってしまうからです。
特に菓子パンや清涼飲料水などは消化と吸収にまったく手間がかからず、食べたそばからブドウ糖になります。
こういうものを主食にするのは絶対にやめましょう。

 なお食べるものの質だけではなく絶対量も、糖尿病の食事療法では大事とされています。
食べ過ぎで肥満になると、インスリンが分泌されても体内でうまく作用しない(これをインスリン抵抗性と言います)、という現象が確認されているからです。
インスリンは身体の細胞に糖を蓄えさせることで血糖値を下げるホルモンなのですが、肥満していると細胞内に過剰な栄養が蓄積され、これ以上糖を取り込むことができなくなるのです。
ですから薬に頼らず2型糖尿病を治療するには(もちろん薬を併用する場合も)、健康的な食生活を送って痩せることが重要になるわけです。